資金移動業者をまとめて銀行にしちゃえ:(1)銀行と資金移動業の説明w

お久しぶりです、ほなぺいです。

 

さきほど衝動でスルガ銀行Tポイント支店の口座開設を申し込んだのですが、ふとあることを思いつきました。

 

スルガ銀行の各種ネット支店のように、資金移動業者同士をまとめて1つの銀行を作って、業者ごとに支店を作ったら面白いんじゃね?

 まずは普通の銀行のビジネスモデルを示します。

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銀行のビジネスモデル

そう、銀行は預かったお金を貸してるんです。いや、勿論引き出しに来る人もいるので全部貸したらダメで、支店の金庫に入れておくお金とかもあるんですが、一定割合を日銀の口座に預けないといけません。どのくらいかというと、そのリンク先でわかるとおり、高々1%くらい。だから、右から左にお金を融通してあげて、金利で儲けるのが銀行という商売の基本なわけです。

とはいえ、銀行にはお金が集まるので、融資だけじゃ余ってしまいます。けどそれは別に自分のお金じゃないので、収益は上がりません。金庫のスペース取るだけの邪魔ものです。そこで、株や債券に投資したりするんですよね。さて、じゃあお客さんのお金もついでに運用してあげますよ~といって投資信託という商品を売ったりします。手数料とか信託報酬でそれなりに稼げます。

 

とまぁ、預かったお金貸したり運用したりしてるのが銀行というビジネスです。

 

次に、最近はやり?の「資金移動業者」について見てみましょう。

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見ての通りですが、お金を左から右に動かして手数料引っこ抜くだけのビジネスです。といっても、現金で動かすわけじゃありません。帳簿の数字弄るだけ。これを為替というんだって。

送れる金額は制限があります。100万円までだったっけ。

 

例えばLINE Payの場合は、「お金を受け取りたい人」が加盟店とかで、手数料は全部加盟店から取りますね。その中の一部をユーザーに還元したりとかします。

 

さて、Aが預けてBにお金を送ったはいいものの、Bはそのお金でCにお金を送ったりしようとおもって払戻請求しなかったとしましょう。このとき、Aから預かったお金(から手数料を引いたもの)が手元に残っています。これ、どうするんでしょうか。

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法務局に供託するか、銀行と保全契約or信託契約しないといけません。

あれ、銀行は1%くらい日銀に預けるんだったよね。資金移動業者は?

100%お願いします。多くてもいいけど、最低限100%

はい。自由に貸し付けたりは出来ません。残念。

 

ところで、為替って別に資金移動業じゃなくてもできますよね。そう、銀行の振り込みとか、口座振替とか、手形とか。むしろ銀行の方が昔からバリバリ為替してますね。

なんで為替をするのでしょう。銀行にとってはとっても美味しい話だったりします。

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銀行が100万円預かって、Aに90万円貸したとしましょう。(9割まで貸せる世界だと思ってください)このお金でAはBから材料を仕入れます。そうすると、Bに90万支払われます。んで、Bは以てても仕方ないので銀行に90万預けます。すると、このお金の9割、つまり81万円をCに貸せるわけです。なんでかしりませんが、Aが100万円あずけただけで90+81=171万円くらい発生してます。これを信用創造というのですが、それはまた後の話。

 

さて、ここでAとBがこの銀行に口座を持っていて、90万円を振込したらどうなるでしょう。銀行は、本当はAが引き出してBに渡すお金を手放さないで済むわけです。そうすると、また次のCに貸せます。貸せるということは金利が稼げるというわけです。

 

こういうわけで、銀行が「為替」をやってるんです。他行宛振込の手数料が高いのは、自分のお金じゃなくなるからかもしれません。

 

さて、ここまで銀行と資金移動業について語りましたが、次が本題です。

そう、「資金移動業、預かった金を貸したりできないし、銀行にしちゃえ」と。